ソフトバンクがロボット事業への参入を表明したのは記憶に新しい。
今やロボット産業はこれからの時代のテーマと言って良い。
特に介護ロボットのニーズは、これから大いに期待されるところである。
介護ロボットといえば、今年IPOで新規上場を果たしたサイバーイン社だろう。
多くのマスメディアに取り上げられ、大きな話題を呼んだ。
また、ソフトバンクがロボット産業への参入を表明し、人型ロボット「ベイマックス」を発表した事でも注目を集めた。
産業ロボットは様々な分野で開発が進んでいる。
三菱電機ではMELFAと呼ばれる多機能ロボットを開発し、医療現場や食品製造、細かい作業を得意とするマイクロロボット、大荷物の搬送に使われる物流用ロボットとして使われている。
デンソーウェーブではロボットアームの開発の力を入れている。
細かい作業を得意とする「多関節ロボット」や、直動軸や旋回軸の合成動作が自由に設定できる「組み込み型ロボット」などがある。
ロボットの代表格といえば、やはり介護ロボットだろう。
さきほど紹介したサイバーダイン社の介護スーツ(HAL)は、歩行補助などの介護目的だけでなく、災害時用ロボットや農作業補助ロボットなどにも応用されている。
筑波大学教授が開発し、サイバーダインが販売を手掛けている。
HALは脊髄損傷や脳卒中などの患者が、直立歩行を可能にしたり、立ったり座ったり、階段の上り下りなど、日常生活の行動をサポートする世界初の本格解除ロボットとして注目されている。
以前、テレビでも紹介されたが、現在では頭で命令した事をセンサーで感じ取り、頭で
また、室内設置型トイレなどの福祉ロボットも数多く開発されている。
アロン化成が開発したトイレは、便座部分の昇降が可能で、ベッドから水平移動で移動でき、ポンプを設置する事で衛星面にも配慮された商品である。
パナソニックが開発した「リショーネ」は、ベッドの半分が二つに折れ、取り外すとそのまま車いすとなる。
ベッドから車いすに移動する作業を楽にするだけでなく、スペースも有効に使えるスグレモノだ。
パナソニックでは他にも数種類の介護用ロボットを開発しており、「TAR」と呼ばれる日本のアームで寝たきりの人をスムーズに移動するロボットや、リショーネと同じ用途を持つ「ロボテックベッド」等がある。
ロボテックはベッドからそのまま車いすになるという意味ではリショーネと目的が同じだが、スペースを広く使う為、評判はイマイチだった。
ロボット産業の発展はこれからますますニーズを求められるものとなるだろう。
介護・医療・農作業などの一般的な社会生活ではもちろん、原発事故や火山災害などの危険地帯での作業にも大いに活躍が期待されるところである。